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貴女のご指名は?【ホスト松】

第8章 あげるよ【カラ松】


【カラ松side】


大好きだよ。


その一言で、舞い上がっていた俺自身が馬鹿らしくなってきた。


腕を掴まれた時、そして、抱きつかれた時、自惚れてしまった俺があまりにも滑稽で笑えてくる。


さっきの慈愛に満ちた表情も、大好きだ、と言ったのも、俺に向けてじゃない。それくらい、俺にだって分かる。


彼女は、俺を通して誰かを見ている。


俺を他の誰かと重ねている。




彼女の目に、俺は映っていない。






今、君の目の前にいるのは、カラ松だよ。
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