第8章 あげるよ【カラ松】
無理してオムライスを食べたから、そりゃ体調は悪化するわけで……。
『ごほっ、ごほっ………!』
カラ「だ、大丈夫か!?」
わたしが咳きした瞬間に、ばっと駆け寄り、背中をさすってくれる。そんな彼に、あなたのせいです、なんて言えるわけがない。そもそも、彼の優しさが故になんだから。
『だ、だいじょう───……ごほっ』
カラ「食器は俺が片付けておくから、もう寝ろ」
『すみません……ありがとうございます』
カラ松さんがわたしの体を支えながら、ベッドに寝転ばさせてくれる。
カラ松さんが離れていく時、なんか悲しくなった。
嫌だ………行かないで………。
寂しい………。
声に出したつもりだったんだけど、ちゃんと届いたかな?
……………目の前がぼやけてく………。
独りは嫌だ………。