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【HQ】Egoist

第2章 彼女の素顔


 金田一が言うに、国見ちゃんと一緒に風呂に入った後、脱衣場を出ると、女湯の前で風呂上がりであろう莉緒ちゃんが他校生に絡まれていて、金田一と国見ちゃんに気付いた莉緒ちゃんが駆け寄ってきて、捕獲され、そのまま部屋までついてきて、布団でゴロゴロき始めたと思ったら、寝てしまったと。まあ、補習もあって、疲れてたんだと思うけど、年頃の男の子の部屋に一人でやってきて、そのまま寝ちゃうなんて無防備過ぎるよ!


「にしても、莉緒ちゃん、寝顔可愛過ぎじゃね?」
「ですよねー。」
「てか、これどうすんの?」
「俺は別にこのまま一緒に寝てもいいんですけど、」
「いやいやいやいや!ダメだから!」
「金田一がさっきからずっとこの調子で、部屋の隅にいるんすよ。
面白いからさっきTwitter載せたんすけど。」
「は!?おま、国見、ちょ!消せよ!」
「国見ナイス!」
「いや、でもほんとにこのままにしておくわけにはいかないでしょ。」


 金田一と二人ならきっと何も無いんだろうけど、国見ちゃんは手を出しかねない。


「お前ら、さっきから声響いてんだけど、何してんだよ。うっせーよ!」
「あ、岩ちゃん!」


 ドアを開けたまま話してたため、声が筒抜けだったのか、岩ちゃんがやってきて、部屋を覗くなりため息をついた。そして布団に横になる莉緒ちゃんを抱き抱えた。


「うわ、岩泉ずりーぞ。それ俺の役。」


 マッキーを無視し、莉緒ちゃんを抱え、マネージャー部屋の方へ歩いて行った。


「岩泉さんかっけー。」
「橋口さんがいてくれた方が金田一が面白くて俺的には楽しかったんだけど。」
「おい!」





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