第2章 彼女の素顔
「莉緒ちゃん、ちょっとこれどういうこと!」
「似合うと思ったんだけど、気に入らなかった?及川喜んでくれると思って買ったのに。」
態とらしく、泣き真似をする莉緒ちゃん。それを見て、半笑いの部員達からブーイングの嵐。いや、プレゼントは嬉しいけど、文字が、自意識過剰って。
「出来れば毎日着てほしいんだけど、戒めの為に。」
「戒めって何!?俺なんかした!?」
部員達はそのやり取りを見て笑った。莉緒ちゃんも楽しそに笑っていた。
プレゼントとか、まあ色々ツッコミたいとこはあるけど、大切な仲間達に、こうやって祝ってもらえる事が嬉しかった。
「よし、今日も張り切って練習頑張りますか!」