第17章 大好きな君に伝えたい事があるんだ
「……ふ…ふふふ…、」
「ごめん、強く殴りすぎた!?」
中学の時、岩ちゃんに殴られた事を思い出した。
「…まっつん、四宮さん、ありがとう。なんか、スッキリした。」
あの日否定した言葉。その言葉の意味を伝えたら莉緒ちゃんは泣くかな…?それとも、それを受け入れた上で笑ってくれるかな?
「いやあ、想像以上に四宮さん腕力があってビビったわ。」
「本当だよ。折角のイケメンが台無しじゃないか。」
「もう一発殴ってやろうか?」
殴られた頬は痛いし、口の中は血の味がするけど、不思議と気分は悪くなかった。
「まっつん、頼みたいことがあるんだけど。」