第9章 彼女と最後の青城祭
「やってやるよ!」
見事まっつんにのせられた岩ちゃんはすんなりOKしてしまった。まあ、岩ちゃんがOKした所で、莉緒ちゃんがそれを許可してくれるとは思わないけど。そう思って四人で莉緒ちゃんの元に行き、まっつんが事情を話すと、絶対にイヤだと言われると思っていたのに、すんなりOKしてくれた。
「なんで?そこは女の子としてNOって言うべきでしょ!」
「部活の時間減らなくて済むし、費用かかんないし。」
そうだ、基本的に莉緒ちゃんもバレー馬鹿。練習時間を削る必要がないならそれに承諾してもおかしくはない。
「それに、一君が負ける訳ないし。」
笑顔でそう答える莉緒ちゃん。
「まあ、岩ちゃんゴリラだからね。」
「ゴリラゴリラうるせーぞクソ川!殴るぞ!」
「だから岩ちゃん!殴ってから言わないで!」
莉緒ちゃんに絶対的に信頼されてる岩ちゃんを少し羨ましく思った。