第6章 許されない過去(四宮視点)
私とお母さんは先に学校を出た。おじさんとおばさんは校長先生と今後の学校の事について話があるらしく、学校に残った。
帰り道、お母さんはずっと、おじさんの事を悪く言っていた。
そして、私がそんな事をする子じゃないって分かってると言った。でも、そんな事はもうどうでもよかった。
日曜日、莉緒の件があり、部活は休みになった。
月曜日、学校へ行くと、いつも朝練に来ていた莉緒の姿はなかった。
朝練が終わり、莉緒の教室へ行くと、莉緒はいなかった。
昼休み、体育館に行くと、やはり莉緒の姿はなく、放課後の部活にも莉緒は来なかった。
莉緒がいない事に、凄く違和感があった。莉緒がいたって、話す訳でもないし、一緒にバレーをする訳でもないのに。
部活が終わり、自主練をする為、一人体育館に残った。でも、全然集中できなくて、思うように体が動かなかった。
練習を終え、外に出ると、そこにははじめくんがいた。
あの日と同じく凄く不機嫌そうな顔。