第3章 〈リクエスト〉竜胆の家【黒バス:青峰】
頭を咥えたまま先を舐める。
びくびくと見る間に硬く大きくなっていくそれに、興奮と期待を込めて深く滑らせていく。
ディープストロークを求めているのはわかるけれど無視。
喉の奥に当たったときの嗚咽感が嫌なので届かない所は手でカバーする。
「──っや、べっ」
「!」
嫌な言葉が聞こえたときにはもう後の祭り。
口いっぱいに嫌な生臭い苦くてどろねばしたものが広がった。
「………」
「───っあ、わ・悪気はないってっ!」
無言で睨み付ける私に慌てて弁解する大輝。
でも──許さない。
素早く膝の上にまたがり、大輝の顔を固定する。
大輝の顔から血が引くのが分かる。
「や、もっ、マジで謝るからっ!」
今更遅い。
私は口に残ったまま思いっきり口づけてやる。
必死に結んでいる唇を無理やりこじ開けて流し込む。
大部分は口の端から零れて行きはしたが、幾許かは大輝に流れ込んだ。
「うぅえぇっ!」
大輝は慌てて直ぐに近くのティッシュを数枚取り出して口から白く濁ったものを吐きだす。
私も数枚のティッシュに口の中にまだ残っている不快なモノを吐きだした。
「どんだけイヤか解ったか!」
「…悪かったよ」
青い顔で口を拭う大輝は半泣きだ。