第1章 紅薔薇【黒バス:火神】

下半身が痙攣している。
じわりとくるけだるさに腕も動かせない。

「センパイ、イっちゃってるとこワリーんですけどオレも限界なんで、ちょっとだけ我慢してくれよな」

ぐいっと両脚を持ち上げられて、アツいものを入口に擦り付けられる。
グリグリと敏感な所を摺り上げられて今イったばかりなのに、新たな快感が顔を出す。

膝の裏を押さえられてものすごい恥ずかしい格好にさせられている。
しかも、恥ずかしいだけでなく、摺り合っているお互いのモノがばっちり目に入ってより卑猥だ。

摺られる度にぬちゅっくちゅっと濡れた音が耳に届く。
その音が自分の淫乱さを責めているようで、恥ずかしくて堪らない。

「ゆっくり入れるんでキツかったら教えてくれよ？」

ミチ…

指なんか目にならないふざけたサイズのモノが私のナカに入って来ようとしている。
めりめりと割入ってくるアツいモノは信じられない位の圧迫感を伴っている。
ただ丁寧に慣らしてくれたおかげで痛みは驚くほどない。

「ぅ…うあ゛っあうっ」

火神は無理やり入ってはこず、入りきれないまま止まったらそこで揺らしてナカが慣れるまで待ってくれる。
そうやってゆっくりゆっくり一つになっていった。

ようやく火神を全部呑み込めた時、ものすごい充実感と一体感で胸がぎゅうっと締め付けられた。

「かっ…かが、みっ」
「ん？」

眉間にシワを寄せてこちらを見つめる火神はとてもセクシーで。

「好き。だいすき」
「！」

火神の首に腕を絡めて抱きしめる。

「んなことずっと知ってたぜ」

深く口付けをして、見つめ合う。

「センパイオレ今日めっちゃ紳士的に頑張ってきたけどアンタがそんな事言うからもうマジで限界」
「？」

火神の言っている意味がよくわからない。
首を傾げると苦笑いをした火神はちゅ、と音を立ててキスをした。

「もう優しくはしてやれねーってことだ…ですよ！」

その一言を合図に、火神が動き出した。
激しく突き上げられて、声にならない。
ガクガクと揺すられる様に、ひたすら火神の動きを受け止める。