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異次元ひねくれライフ

第1章 テロみたいなプロローグ


「あー、もうこんな人生イヤだ」


心の声がついに口をついて出るようになったのは数日前から。

荒んでく心。


散らかった雑誌の山、付きっぱなしのPC、眠れるお薬の入ったPTPシート


楽しい思い出ばかりが過去になった壁のコルクボード。


「あー、もうこんな人生・・つまんない。本当に嫌」

「じゃあちょっと来てに助けてよ」

「!?」


ついに幻覚まで聞こえるようになったか・・・

こりゃー本格的に人生お終いかな。
口の中で呟いて、ウイスキーの小瓶を空ける。
眠れるお薬を適当に2~3錠出し、開けたばかりのそれで飲み干す。


帰って来たばかりの外着にもかまわずそのまま仰向けに床に身体を投げ出して大きく息を吸い込む


「それってそういう飲み方じゃないでしょ?命を持て余してるならちょっと助けてよ」


うわ・・まただよ。

何さ、それ。

「いのちだいじに」的な?冗談じゃない。

つうか、なんなのよ??誰?

だんだん目の前の空間が歪んでゆく

「眠れるお薬」の効果が出て来たか・・な・・・




「おはようございます」

ぼんやりした風景の中に誰かいる。

「言っときますが、夢じゃないですよ、これ」

のそりと身体を起こした私に話しかけて来る男の子

「はぁ・・・おはようございます」

ぼんやりしている頭が少しずつ冴えて来た

「人生をそんな風に弄ばないでください」

「何?ていうか誰??」

「それは後で説明します」

黒い帽子をかぶった端から、水色の毛先が見えている


・・・何そのありえない色・・・
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