第5章 僕は、便利屋。③
翌日。
案の定、翔は、熱を出した。腰も痛くて、動けないそうだ。
俺は、何回も謝った。翔は、俺のせいじゃないと、笑ってくれた。
松兄ぃに、電話をかける。
「松兄ぃ。翔が、熱を出したから、今日、休むわ。ニノにも、悪いって、言っといて」
松「おい、ロリコン!しっかりと看病してやれよ?仕事のことは、気にするな。翔が、治るまで、ついててやれ!じゃあな」
翔の熱が、俺のせいだって、やっぱり、松兄ぃには、バレてたな。
翔は、夕方まで、寝ていた。熱も下がって、『動けそう』と、言うから、一緒に風呂に入った。ヤバかったぁ。翔の裸を見たら、また、ヤりたくなって…。必死で気持ちを落ち着かせたよ。それなのに、翔は!俺にくっついてくるんだ。これは、違う意味での、地獄だな…。
ニノから電話で、しゅう君の、情報が全く得られないこと。ツルさんが、倒れて、入院したことを聞いた。
明日、翔と共に、見舞いに行ってみることにした。
病院で、ツルさんが、もう助からないことを知った。翔が、涙を堪えながら、俺に抱きつく。俺も、ショックで、呆然としていた。
一週間後、ツルさんが、亡くなった。遺言で、俺にあの家と莫大な金を残してくれた。俺は、その行為に甘えることにした。ツルさんの親戚は、姪が一人で。その人から、伯母の願いを聞いて下さい。と、言われたのもあるけど…。でも、金には興味が無かったから、姪の人に、全てあげようとしたら、半分くれた。断りきれずに受け取った。
翔とあの家に住むことにした。そこで、しゅう君を探そうと決めた。
翔は、通信制の高校に行くことにした。話せるようになるために、精神科にも通うようになった。そこで、相葉雅紀さんと会った。医者だったんだ!でも、ニノも知らなかったらしい…。
翔と暮らし始めて、俺が独占欲が強いことを知った。翔が、誰かと笑いながら、一緒に居るだけで、嫉妬してしまう。毎日、そんな新発見だらけだ。
可愛い、翔。俺のもの…。
ずっと、一緒だから…。