第4章 僕は、便利屋。②
俺、松岡昌宏。27才。バツイチ、子持ち。3年前に、人の下で働くのに、嫌気が差しちまって…。自分で、会社、起こしたんだぜぇ。すげえな、俺。格好いーぜ、俺。
会社を辞めたら、嫁さん、子ども連れて、出てったけどな(._.)
従業員は、二人だから、結構忙しくてなっ。社長の俺も色々、やってんだぜぇ。
和「おはよーございあーす。松兄ぃ」
「てめっ!社長、と言えって言ってんだろうが!」
こいつは、二宮和也。俺の二個下。みんな、ニノって呼んでいる。こいつも、会社辞めて、コンビニでバイトしてたから、勧誘した。高校の時に見た演劇部でのこいつの、演技。スゲーいい芝居するんだ。だから、使えると思ってな!
こいつは、何に対しても、ドライに見えるが。実は、友情に熱い奴だ。
最近、ニノの様子が変わった。なんか、ウキウキしてんだよな?こんな奴じゃなかった。 女でも、できたか?
「おい、ニノ!」
口笛を吹きながら、こっちに来た。 やっぱり、変だ!それに、やけに色気が、ある気が…??
「お前、さー。女、できたか?」
和「女?何で?」
「いや、なんか、な。最近、やけに、楽しそうだし。…なんと言うか、色気が出てきたっつうか…」
ニノは、俺の顔をジッと見てくる。急に、笑い出す。
和「ははは!さすがだね!松兄ぃ。実は、最近さ、付き合い始めた奴が、居てさ♪」
「俺の知ってる奴?…まさか、客じゃねえだろうな?」
和「うん。そう。元依頼主」
誰だ?…最近、依頼主の中に、若い女居たかな?
「最近、若い女の依頼なんて無えだろ?…あ、田中さんか?あの元カレを振るために、お前が、今カレの役やったから。でも、あれは、半年も前だよな?」
和「相葉さん…」