第13章 I'll be there
翔「ね、ねえ…ほんとに…しないと、駄目…か?」
「翔さん…俺のおねがい、聞いてくれないの?」
上目使いで見つめた。
翔「うっ…」
「翔さん、俺のこと好きなんだよね?だったら、俺のおねがい…聞いてくれるよね?」
手を取って、人差し指を甘噛みした。
翔さんは、「んっ…」と甘い声を発して眉間にシワが寄った。
「してくれる?」
翔「うっ…する…から、あの、その…恥ずかしいから…ちょっとだけ、離れて…」
肩をぐいっと押された。
翔さんの唇をたっぷりと堪能したあと。
暫くベッドに横たわりながら、抱き締めあっていた。
狭いシングルベッドということもあり、ぐぐっと密着した。
すると、ふと翔さんがズボンとパンツを穿いてないってことを思い出した。
そして、アレの最中だったことも。
ちょっとした興味と好奇心と悪戯心と…いったものが沸いてきて。
『翔さんのひとりでシテるとこ、見たい』って…おねがい、してみた。
まあ、長男気質の翔さんのことだから、断れないと思ってたけどね。
「翔さん。恥ずかしがらないでも大丈夫だよ?」
翔「……え?」
首を傾げて俺をじっと見つめてきた。
「だって…」
首筋に息があたるように耳元で話しかける。
「俺、変態だから…」
翔さんがふるっと揺れ、「何それ」と笑った。