第2章 僕は、便利屋。①
「ありがとう」
雅「えっっ?」
「まーくんの、気持ち。ありがとう。俺も、なんか、まーくんのこと、好き…みたい」
まーくんの顔が、パアッと弾ける笑顔になる。それから、俺の両手を包み込んで。
雅「じゃあ、カズ。今日から、僕と付き合って下さい‼」
「べ、別に、いいけど…。」
雅「本当⁉嬉しいよぉ!」
俺に抱きついてくる。そのまま、ベッドにダイブする。
「おいっ!」
雅「ん?何?」
「今日から、付き合うんだろ?」
雅「うん。そうだよ。だから、……ね?(*ゝω・*)」
「ね?じゃねえよ。エッチは、まだダメだ!」
納得いかないって顔してるな?
俺だってねー、25年生きてきて、男好きになったのなんて初めてなんだぞ?気持ちの整理くらいさせろや!
雅「何で、何で?好き同士は、シタいじゃん🎵」
「はぁ(ーдー)お前…」
雅「ん?何?」
「マジで、盛りすぎ‼中2かよ!」
雅「あ、それ、よく言われる。なんでだろー?」
頭を捻りながら、不思議だね、なんて言っている。
こいつ、マジか?!
「俺のこと、本当に好きなら、暫くエッチなこと禁止!」
雅「え~~~!イヤだよぅ。カズに触りたいよぅ(泣)」
今日から、俺は。こんな、エロ天然ワンコと付き合うことになりました。
結局、まーくんの母親は、本人たちが好き同士なら、相手が男だろうと構わないって。なんか、まーくんの母親らしいなって、思ったよ。
「これから、よろしくな?まーくん」
右頬にキスしてやったら、『こっちも♥』なんて唇にブチューッとキスしてきた。
前途多難だな、おい…。