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コトノハ 【気象系BL短編集】

第13章 I'll be there



夜の帳が下りる。
シーンと静まり返った店内。

ふと、時刻が気になり左腕の時計を見てみる。
23時を少し過ぎていた。

ふぅ…、もうこんな時間か…。
さ、そろそろ帰ろ。

道具を片付けて、床を掃除した。
それから、戸締まりを点検して、電気を消した。

うわっ。
暗っ…。

灯りを消すと一気に暗闇が辺りを支配した。

うぅ…なんか出て、きそうで怖いなあ…。


スタッフルームに早足で向かい、着替えを済ませ、ロッカーに鍵をかけた。


―カタンッ


ん?
なんか…聞こえた…?



―カタンッ、カタカタッ…


あれ…また?なに…?
ま、まさか…でた?!

俺、昔からそういう系ダメなんだよー‼
は、早く、か、帰ろう…っ!


急いで鞄に荷物を詰め込んで、スタッフルームを出た。
出口までを少し俯きながら足早に店の外に出て、店長から借りてあった鍵をかけた。

ふう。
鍵かけたし帰れるぞ。
よし、帰ろう!

ふううっと息を吐いてから顔を上げて、額の汗を手の甲で拭った。

あれ?

消したはずの店内に灯りがついているのが見えた。

俺、確かに消したよな…?

不思議に思い、恐怖心を忘れて店内に戻った。


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