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コトノハ 【気象系BL短編集】

第12章 愛のかたまり


先生と付き合うようになったのは、同窓会で再会したのがきっかけでね。

高校を卒業して、親の希望する大学に入って。
家を出て独り暮らしを始めて。
日々を恙無く過ごしていた。

相葉っちとは別々の大学に行ったから、高校の時ほどは会えなくて。
俺は、自分は独りが好きな、大丈夫な人間だと思ってた。

高校と違って友達と呼べるような人は、できなかった。
挨拶を交わす程度の付き合い。
それに、自分では気づかなかったけど、徐々に虚しさとか感じてたんかな?

そんなときに届いたんだ。
高校の同窓会のお知らせハガキが。

《J高等学校 80期生 同窓会のお知らせ》

見た瞬間、温かい気持ちになってね。
直ぐに出席に丸をして投函したよ。

高校を卒業して2年。
みんな二十歳になるな…。
どんな大人になってるんだろ?

行くまでは、それくらいの気持ちだったんだ。



あちらこちらで、「久しぶり~」って声が聞こえてきて。
写真を撮ったり、連絡先を交換してたり。
俺も相葉っち以外の人たちとは、卒業式以来だったからさ。
ご多分に漏れず写真とか撮ったりしてた。

会の最後に記念写真を撮ることになってさ。
そんときに、先生が来てることを知ったんだ。


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