第8章 オオカミ王子 ♥︎ 〜月島蛍〜
ブラウスのボタンを外すのさえもどかしくて、下着ごとそのままたくし上げる。
初めてきちんと明かりの下で見た心の体は、もう子供じゃなくって。
ちゃんと、女の子だった。
『やだ…蛍くん、恥ずかしいよ…』
そんなことを言って、顔を赤くしながら涙目で訴えられても、僕は止まれない。
「ほんと…?じゃあ、やめちゃおうかな」
なんて、意地悪も言っちゃうくらい、心は可愛い。
『…ッ、やだ…やめちゃ、やだ……』
ほら。
そう答えが返ってくるの、ちゃんと分かってたよ。
心のことだもん。分かる。
ちゅ、と膨れ上がった胸の突起に唇を寄せると、心はさっきよりもしっかりとした喘ぎ声をあげた。
『んッ…ぁん…!』
「…ほんと、馬鹿だよね、心って…」
指で摘んで、緩く引っ張って…そうしながら、ゆっくりと心の耳元で囁く。
「こんな、オオカミに…捕まっちゃって」
ぜんぶ、たべられちゃうんだから。