第8章 オオカミ王子 ♥︎ 〜月島蛍〜
「ねぇ、お願いだから、わかってよ…心のせいだからね?僕が…僕が、どれだけ…我慢したと思ってるの…?」
『けぃ、くん…?』
「そんな顔、とか…あんな下着丸見えの姿とか見てると…たまんなくなるんだよ」
押し倒した腕の細さや、心の匂いで、頭がおかしくなっていたから、かな。
僕は心の太ももに、自分の勃ち上がったモノを押し付けた。
『……ッ…!!?』
流石にびっくりしたのか、体を震わせる心。
「ねぇ…分かってくれた?…心のせいだよ、ここんなことに、なるの…。君で、興奮するのが、ここにいるんだよ…理解してて…」
最後の方は、もう恥ずかしくて、言葉に出来たか分からないけど。
それだけ言ってから、僕はゆっくりと心の手を離して、体をどけた。
「……僕の話は終わりだから、帰っていいよ」
心に背を向けて、床に座り直す。
本当は、めちゃくちゃにしたいんだよ。
『けぃくん…あの、私…』
「…何、これ以上ここに居るって言うなら、心のこと、抱くよ?」
あからさまな言葉に、心が息を飲んだのが分かる。
おずおずとベッドから降りる音がして、ほっとしたのも、つかの間。
僕は後ろから、心にぎゅぅと抱きしめられた。
「……僕の話、聞いてた…?我慢…出来なくなるから、やめてくれない」
『っ…蛍くんこそ、何にも、わかってないよ…!』