• テキストサイズ

Love Delusion…

第8章 オオカミ王子 ♥︎ 〜月島蛍〜



見下ろすと僕と同じように、きょとんと僕を見上げる心と目が合った。

途端に、どんどん顔が赤くなるのが分かる。

『えっ…蛍くん、いま…なんて…』

僕よりも顔を赤くして戸惑う姿に、胸の奥が痛くなる。

「…いくら、心でも…そこまで馬鹿じゃ、ないでしょ?」

2度目を言うのは恥ずかしくて、つい、とそっぽを向いた。

『ちゃんと、言ってくれなきゃ…わかんない、よ…?』

なのに、心は僕と目を合わせようと、中腰で涙目になりながら僕の顔をのぞき込んでくる。

その表情に、たまらなくなって。

僕はそのまま、心をベッドへと無理やり押し倒した。

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp