第7章 今日は彼女の誕生日 ♥︎ 〜黒尾鉄朗〜
クロが少し乱暴に、私の体を引き寄せる。
まるで、私の意見なんてものは、はじめから関係ないとでもいうふうに。
耳元で彼の吐息を感じて、私の体はさらにあつくなる。
「なぁ、心…」
ぐ、とお腹あたりにモノを押し付けられて、息が詰まる。
「ふは…何だよ、その顔…物欲しそうな顔しやがって……」
クロが欲望を滲ませた表情で私を見る。
その顔で見られてしまっては、私は応じるしかない。
『クロ…くろぉ……』
彼の首に腕を回して、必死にクロにしがみついた。
「素直な心は、好きだぜ」
そう言うと、クロは私のおでこに軽くキスをして。
私の中に自身を突き立てた。
『ひっ……!ん、んぅう…ぁ、ん!!』
突然の快感に、頭が回らない。
声を抑えることもままならなくて、ただただクロを抱き寄せた。
「あんま…くっつくと、動けねぇよ…」
少し苦笑いをしたクロが、私の頭を撫でる。
『らって…きもちぃ、からぁ…』
ーもっと、して。
なんだか良くないことを口走った気がしたけれど、もう遅かった。
私を見るクロの目が、欲望に渦巻かれ、鋭くなったのがわかる。
「はっ…あんま、煽んな…よッ…!!」
勢い良く打ち付けられるそれが、どろどろと私を溶かす。腰が抜けそうな感覚に、さらに呂律が回らない。
『ぁ…ひッ、ん…ぁう…!』
お腹の奥、1番いいところを攻め立てられ、どんどん体は高ぶっていく。
限界が近くなって、息が浅い私に、クロが囁いた。
「ほら、イけよ…」
その声に引き出されてか、どうかはよく分からないけれど。
『あっ、ん…んん、んッ……!!』
私はそのまま絶頂へと追いやられてしまった。