第7章 今日は彼女の誕生日 ♥︎ 〜黒尾鉄朗〜
お風呂から上がると、クロがベットの上から私を呼んだ。
お互い下着を身につけただけ。
言われるがままにクロの膝の上に座ると、肌が直に触れて気持ちいい。
「心…」
クロが名前を呼びながら、私の頬に、おでこに、唇に、キスを落としていく。
『ふふ…くすぐったいよ、クロ…?』
「いいじゃんか、1ヶ月ぶりなんだから…」
少し拗ねたように、私の身体をきつく抱き締める彼に、胸が高鳴る。
「たくさん、我慢したぜ…?」
だから、はやく。
耳元でそう囁かれ、私はあっという間に下着を脱がされる。
深く口づけられ、すぐにクロ以外の事は何も考えられなくなっていく。
クロの手が私の身体を撫でて、胸を緩く揉まれる。
指で弾かれたり、摘まれたりする突起が、私に快感を与えてくれる。
『んっ…クロぉ…』
「んー?」
意地悪く、太ももを撫でるクロの手。
激しい事は殆ど何もされていないけれど、随分とクロに触れられていなかった私の身体には、充分な刺激だった。
「はっ…かーわい」
目を細めて私の頭を撫でてくれるクロの表情が、あまりにも愛おしそうなものに見えて。
はしたなくも私の身体はもっとあつくなって、クロを求めてしまう。