第6章 真夏の熱 ♥︎ 〜赤葦京治〜
「心さんは、こんなぬるいキスじゃ、満足なんてできないでしょう?」
『分かってるんなら早くしてよ』
「わぁ…男前ですね」
赤葦はにやりと笑いながらそう言うと、深く深く心に口付けた。
お互いがお互いの舌を絡め合い、流れてくる唾液も気にもとめずに、ただ唇を合わせる。
心は赤葦からの、この少し乱暴にされるキスが好きだった。
貪るように激しく、そのまま食べられてしまいそうなキス。唇が少しふやけて、舌もとろとろで…どちらがどう絡めて吸っているのか、分からなくなる。
『ぁ……ふ、んぁ…ぅ』
ゆっくりと唇を離すと、心が切なそうに赤葦を見つめる。
もう終わり?とでもいいたそうな目だ。
「…もう、途中でやめられませんからね」
そういいながら赤葦は、心のジャージを脱がせ、下着姿にさせる。
ブラをたくし上げ、少し手のひらから零れるほどの胸を揉みしだく。
赤葦は次第に、ぷくりと腫れ上がってくる突起を弾いたり、摘んだりしては、心の反応を楽しむ。
『っ…やぁ、それ…やらぁ…!』
「んー…?指じゃ、いやですか?」
わがままだなぁ、と呟いた赤葦は意地の悪い笑顔を浮かべ、突起を口に含んだ。
舌先でつついて、ゆっくり舐めあげられる度、抑えきれなくなった心の高い声が洩れる。
『んっ、んぅ…ぁ、は…』
「心さん…かわいい…」
言いながら、赤葦は心の下着の上から敏感になった割れ目を指でなぞる。
「う、わ…とろっとろ…」
そこは、もはや下着を着ている意味の無い程潤って、下着の上から触っただけだというのに、その赤葦の指を厭らしく濡らした。