第6章 真夏の熱 ♥︎ 〜赤葦京治〜
仕方なく、心と同じベットに入る赤葦。
するとすぐに少し汗ばんだ心が、赤葦の首に腕を回してきた。
「あの…心さん、あんまり、くっつくと…その…」
しどろもどろになりながらも、懸命に心を離そうとする赤葦に、心が拗ねたように口を開く。
『くっつきたい…』
「心さん…ひょっとして、それ、熱あるんじゃないですか…」
『知らない…』
ふにゃふにゃと崩れ落ちながら心が赤葦にしがみつく。
そのまま心は唇を寄せて、赤葦に軽くキスをした。
『京治…』
えっち、しよ……?
耳元で囁かれたその言葉に、赤葦はみるみるうちに顔を紅くしてしまう。
しかし体は正直なもので、心からのお誘いに、赤葦のモノは早くも緩やかな反応を示していた。
「だ、だめ…です」
『やだです』
言うが早いか、心は赤葦に馬乗りになって、半ば強引にキスをした。
啄むように、何度も何度も角度を変えて。
赤葦の目が少し、とろんとしてきたのを確認すると、心は赤葦の耳朶を甘噛みしながら囁く。
『京治…おくち、あけて』
赤葦の理性なんてものは、もうとっくになくなっていて。ここがどこであるか、今が何の時間かも忘れ、心の指示に従う。
「心…ひゃん…こう、れすか…?」
『ん…そう』
そのまま心は、赤葦の舌を絡め取り、優しく吸い上げる。
赤葦の身体がびくびくと震え、紅い顔がさらに紅く染まる。
しかし、そんなふうに心が主導権を握っていられたのもここまで。
ふ、と細められた赤葦の目に、激しく熱がこもり、心をベットへと押し倒した。
「随分と、出来上がってますね、心さん…?」