第5章 Sugar honey* ♥︎ 〜月島蛍〜

『ま、まって…そこは、だめ…ッ、ん！』

言われるよりも早くそこに触れた指が、とろりとしたものでどんどん濡れていく。

「ダメだっていう割に、気持ちよさそうだけど」

ゆっくり中に指を滑り込ませて、掻き回す。
結木はおくのほうが好きみたいだった。
押し上げて、中でくるりと指を回して。
その度に結木が声を上げる。

堪らなく愛おしい。

『ぁ、あっ…ゃ…ん、ぅ』

「ね…僕も、もう…限界なんだけど…」

いれたい。
情けないけれど、目の前の結木が気持ちよさそうで、我慢なんてこれっぽっちもできそうになかった。

『ん…いぃよ…？して、くれて…』

その言葉を聞いてから、避妊具をつけて、結木の入口に自分自身を押し付けた。

『いっ…！！』

結木が短く悲鳴を上げるけれど、止まってあげられない…。

狭い入口が僕をきゅぅきゅぅ締め付けて、中があつく緩く僕を包む。

「…っ、ごめん、大丈夫…？」

奥まで腰を進めてから、はふはふと息をする結木に話しかけた。

『…っ、だい…じょぶ…』

涙目になりながらも、僕に応えてくれようとする結木が可愛くて。

「ご、めん…もう、待てない…」

激しく腰を打ち付ける。
おくに当たって、ぎゅぅと締め付けられるのが、気持ちいい。

部屋中に結木の声が響いて、僕の頭を余計に狂わせる。
甘い蜜。

だんだんと、結木の声にも艶が混ざって、結木も気持ちよくなってくれてるんだってわかった。

『つ、きしま…くんっ…、きもち…』

必死に僕にすがり付いて、快感に泣きわめく結木を、強く抱きしめる。

「…っ、そんな、締め付けないで…」

『む、り…！もう、いっちゃぅ…！』

結木の限界と比例して、ぎゅうぎゅうと痙攣する中に、僕の吐精感も高まっていく。

「ん、ん…ぁ…でる…」

『ひっ、う…あぁあ！』

どちらが果てたのが先か。
ふたりして声を荒らげ、深くベットへと沈み込んだ。