• テキストサイズ

Love Delusion…

第5章 Sugar honey* ♥︎ 〜月島蛍〜



家に帰ってから、改めて貰った紙袋を手に取る。
よく見たら、消しゴム以外にも何か入っているみたいだった。

それは小さく折りたたまれたメモで。
女の子らしい少し癖のある文字で、SNSのコードが書いてあった。

すぐに携帯のロック画面を開いて、結木に連絡を取った。

数分もたたないうちに、返事が返ってくる。

『こんばんは♪メモ、気づいてくれたんだね!良かった〜』

消しゴムの猫と同じスタンプが送られてきて、思わず笑ってしまった。

「この猫、好きなんだ?」

『あっ…うん、すきだよ〜ちょっと目つき悪いのが可愛いでしょ♪』

月島くんに、似てると思う。

次に来た文字に、固まる。
この猫が僕に似てる?

『あっ…ごめん、嫌味とかじゃないよ!』

急に僕の返事が止まったのが不安になったのか、結木が必死に取り繕っている。

「…馬鹿じゃないの…」

心臓がひどく高鳴って苦しい。
1度だけ深く深呼吸をしてから、返事をした。



「なにそれ、僕のこと好きとか?」




すぐに既読はついたけれど、その日結木からのメッセージは返ってこなかった。

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp