第3章 ロールキャベツ男子 ♥︎ 〜菅原孝支〜
『では!今日の分の菅原先輩補給もできたので!
私は失礼するです〜♪』
それだけいうと、彼女はるんるんと行ってしまった。
居るだけで空気がガラリと変わる、彼女はそんな人。
どんなに場の空気が悪くたって、結木が居ればたちまち和んでしまう。
「……あぁもう…」
昼休みもあと15分ほどだというのに。
彼女のことを考えだしたら、邪な感情が顔を出す。
……したい。
犯したい。
欲望は止まらなくて、少しずつ、ズボンの中で固くなり始めたそれ。
流石に渡り廊下のど真ん中で、そんな痴態を晒すわけにはいかない。
俺は咄嗟に、近くの空き教室に入って、鍵をかけた。
扉に背を向けて、ずるずると座り込む。
もう完璧に勃ちあがってしまったそれは、屈むだけでもじくじくと快感を生む。
「…俺、こんなに…変態だったかな……」
少しだけ自嘲してから、チャックを下ろす。
ゆるゆると扱きながら、結木のことを思い浮かべた。
彼女はどんなふうに鳴いてくれるんだろう。
どんな顔をして、俺を見るかな。
「……っ、ん…」
俺は、こんなところで何をしてるんだろう。
廊下では生徒の笑い声がする。
…バレたら、やばいな。
そんな考えが、またモノを大きくさせる。
「……へん、たいだ…おれ」
両手でそれを握って、荒い呼吸をして。
あぁ、もうだめかも…。
「…ぁ、ふ……んっ、ん…結木…」
いく、でる……。
『菅原先輩…』
瞬間、結木の声がした…気がした。
その影響で吐精感は一気に高まって。
「ぁ、っ……く、は…」
俺は教室の床に白濁とした欲望をぶちまけた。