第18章 Graduation… ♥︎ 〜大将優〜
「かーわい…結木…」
大将くんが私を愛おしそうに見つめてくれる。
本当の彼女みたいに。
優しく腿を撫でる手が、ゆっくりと付け根へとのぼってくる。
指先が下着を浮かせてスルリと脚から抜き取っていった。
自分だけどんどん衣服を剥ぎ取られていくことが、羞恥を掻き立てる。
『わ、私だけ脱ぐの…』
やっと言えた言葉はそれだけで。
クスクスと笑った大将くんが、ネクタイを解く姿がやけに色っぽく見えた。
「…これで、もう文句ない?」
ぐ、と唇の距離を詰められて、少しでも動けば触れてしまいそう。
ひたすらまだ訴えるしかなかった。
「…いー子……」
ちゅ、ちゅ、と降ってくるキスに応えるだけで精一杯なのに、ゆっくりと私のナカに指が沈められていく。
『っ、あ…!』
自分でも触れたことのない場所を、大将くんの指が行き来する。不思議な感覚。
ひりひりと少し痛む入口と、ふわふわとした感覚を与えてくるナカ。
全く逆のことに、私の頭は処理を止めた。
次第に指は2本、3本と増やされ、ぐずぐずに溶かされていった。
『んっ、ッ…ふ、ぅ…』
ふわふわとのぼりつめては、何かが足りない。
そんな感覚が続いた。
『っ、これ…なに、しらなぃ…!!』
「……そうか、初めてだもんな…。覚えとけよ…これが、イく…って、ことだよ」
直接、耳朶に息を吹き込まれ、一瞬体が強ばって……弾けた。
『っ…は…、ぁ…はふ…』
息を整える私に、大将くんは意地悪く囁いた。
次は俺の番ーー…と。