第18章 Graduation… ♥︎ 〜大将優〜

「…大丈夫、ゆっくりする」

大将くんがそう言って、そっと私にキスをした。
触れるだけの、優しいキス。
私にとっては初めてのことで、それだけで嬉しかった。

何度も優しくキスを重ねて、ゆっくりと口内を割って入る、彼の舌。
ゆるゆると私の舌と絡められて、頭がふわふわしてくる。
キスが気持ちいいことだって、初めて知った…。

『…っ、ん…』

鼻から抜ける甘い声が、自分のものじゃないみたいでぞわぞわする。

ブラウスのリボンもボタンもいつの間にか解かれていて、下着の上から胸を揉みしだかれる。
やわやわと大将くんの手の中で形を変える胸が、私の体をどんどん熱くしていく。

「可愛い声…出るんじゃん」

ふ、と目の前で微笑まれて、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。
今更になって、何をしているんだろうと、もうひとりの自分が思う。

『恥ずかし…』

「もっと、凄いこと…するんだろ？」

するりと背中から回された手が、器用にホックを外していって、あっという間に下着が取り払われた。
顕になった胸が外気に晒されて少し肌寒い。

つん、と勃ちあがった先端を口に含まれて、私の口からひっきりなしに声が溢れた。