第18章 Graduation… ♥︎ 〜大将優〜
それから、大将くんとのメールのやり取りが始まった。
内容はもちろん英愛の事ばかり。
それでも、彼とやり取り出来ることが嬉しかった。
卒業まであと2週間を切った頃。
大将くんからやり取りの終わりを告げる文が送られてきた。
「俺、明日告白する」
『そう、頑張って』
それが精一杯だった。
彼が英愛と仲良くなったことは、直接聞かされた。きっと、2人は上手くいく。
私が入れる隙間は、もうなくなる。
苦しい。…悲しい。
こんなにそばにいた、つもりだった。
少しでも、私のことを考えてくれる時間があるのだと勝手にそう思っていた。
…それは私の気のせいだった。
次の日、私は学校を休んだ。
大将くんから、英愛と付き合えることになったと、連絡が来た。