第18章 Graduation… ♥︎ 〜大将優〜
それから私は学校へは行かなかった。
卒業してから海外の大学への推薦が決まっている私は、授業を受ける理由がない。
担任に家で勉強をしますと言ったら、快く欠席を認めてくれた。卒業に必要な単位はすべて足りているから、誰も文句は言わなかった。
あれから、大将くんも連絡を寄越さなくなっていた。
英愛と上手くいったから、用済みってことだろう。呆気なかった。
いつか決めた、卒業式に告白する…という決意も、薄れ始めていた。
このまま勉強を続けていけば、自然と忘れる。
きっと、そう。
自分にそう言い聞かせて、ひたすら問題集を解いては眠りについた。
卒業式まで、あと5日。