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Love Delusion…
第2章 雨と涙は同じ色 〜黒尾鉄朗〜
そこには、黒尾くんの少し癖のある、走り書きのような文章が綴られていた。
『18時、教室で…』
それだけだった。
日付は書かれていない。
…一体、いつ。
いや、あの日しか、考えられない。
もしもそうだとしたら、彼は毎日私を待っていたのか。
涙がこみ上げてきた。
何の話をされるんだろう。
大事な話なんだろう。きっと。
時計を見上げる。
針は17時過ぎを指していた。
私は広げたノートをまたしまって、自分の教室へと戻った。
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