第12章 好きの裏返し ♥︎ 〜木葉秋紀〜
ブラウスのボタンを丁寧に外される。
その間にも、柔らかく啄むようなキスは色んなところから降り注いでくる。
『も…ちょっと、やめ……』
「…ん?カラダは全然やめて欲しそうじゃねぇけど」
恥ずかしいことばっかり突きつけられて、私の視界は涙で滲んでいく。
恥ずかしい…恥ずかしい…。
木葉に、えっちな子だなんて思われたくない。
「なんで泣いてんの…」
ふ、と困ったように笑った彼は、優しく私のおでこにキスをしてから。
「何思ってるか知んねぇけど。
……俺は、ちょっとくらいエロい子の方が好きだから」
彼のそのたった一言で、私はすごく安心してしまう。
…あれ、私こんなに木葉のこと、好きだったの?
「他のこと、考えんなよ…?」