• テキストサイズ

Love Delusion…

第11章 私流コーディネート ♥︎ 〜瀬見英太〜



手を引かれて連れてこられたのは、ホテル街。
華やかなネオンがあやしげで、それだけで変な気分になりそう。

「…最後のチャンスだけど」

そう振り向いた瀬見くんは、真剣だった。
帰るなら、今が最後。

『…さぁ、なんのことかな』

に、と笑ってみせると、私の手を握る瀬見くんの手にぎゅぅと力がこもった。

自動受付の機械的な音声案内に従って部屋を選ぶ。
少し瀬見くんが迷ってるみたいだったから、一番安いところを選ぶと、すごくびっくりした顔をされた。

「来たことあんの」

『あるわけないでしょ』

ただ、瀬見くんがそうやって困ってると助けてあげたくなるだけ。

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp