• テキストサイズ

Love Delusion…

第11章 私流コーディネート ♥︎ 〜瀬見英太〜



私が広場に戻ると、もうそこには瀬見くんがいて。
私を見つけるとすぐ、こっちへ歩み寄ってくれた。

『あの「なぁ、結木」

私が声を発したすぐ、瀬見くんが割って入ってくる。

『…なに?』

「…もし、もしだけどさ。さっきの答えがプラスの答えだったら…このまま黙って付いてきてくんねぇかな」

そういう彼は少し震えていて。
堪らず私は瀬見くんの手を強く握った。



『どこ、行くの』

「…さぁな」

瀬見くんが先を歩く。
向かっている先は、どこだか分からないけど、駅とは逆方向。
少しずつ陽も傾いてきて、肌寒くなってきた。



「…俺、結木のそういう優しいところが好きだ」

『私のこれが優しさだけとか、私はとんだお人好しだね?』

/ 222ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp