第10章 バカに効く薬 ♥︎ 〜花巻貴大〜
たくさん我慢したら、きもちーよ。
花巻くんの声が頭の中に直接響いてくる気がする。
やっぱり、花巻くんの声…すきだなぁ…。
なんて、余裕もないのにそんなことを考えて、懸命に与えられる快感に見て見ぬ振りをする。
「へぇ…考え事?ヨユーじゃん」
そう、にやりと笑った彼は、すごくえっちで。
「……やっぱ、本気でいじめないとダメみたいだなぁ?」
つ、と私の目の前まで顔を寄せた彼は、優しく私の頭を撫でてくれた。
その行動に頭の中に?をたくさん散乱させていると、花巻くんは、くす、と声を押し殺して笑った。
「馬鹿は馬鹿のまんまだな」
途端に冷たいものが私のあそこに塗りたくられ、ナカを花巻くんの指が行き来する。
『っあ…!?や、なに…』
「怖がんなよ、ただのローション」
器用に私のナカを掻き回す花巻くんの細くて長い指。
いつもはあの指は、シャープペンを握って、普通に授業を受けて、バレーをする。
それが、今は私のナカにある。
えっちのたびに思うけど、そうやって考えるとすごく恥ずかしい。
「もう、あっぽこ心…また考え事かよ?」
私のナカの、少し膨れたところ。
彼の指がそこを強めに押し上げた途端、私の口から甲高い声が飛び出した。
「お前…何でこんなことになってるか、ちゃんと分かってんの?」
『っ…おぃ、かわくん…に、変なこと、いった…か、ら…』
途切れ途切れに言葉を繋ぐと、花巻くんは満足そうに笑って、頷いた。
「なのに、いま俺を放って考え事…これは、もっとお仕置きしていい、って…ことだよな?」