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君と共に

第7章 悲しみから始まること


あれから、夢を見ずに朝を迎えた。
日差しが突き刺さることに気づき、ちょっとずつ体を起こす。
机で寝たせいか腰がズキズキと痛む、
「いてて…、よいしょっと…。」
半腰の状態で点滅している微弱な光に気づいた。
まるで、申しわけなさそうに自分をアピールするサラリーマンみたいな。
「…鈴木からか。何なんだ?」
携帯の受信ボックスに新しく2件の通知。
どちらも鈴木からだった。
「こんな遅くにメールしてごめんねー?急なんだけど今日遊びに行こーよー!案内してほしいからさ、この町を!いい返事待ってるよー♪」
もう一つのメールもチェックする。
「返事ないから、メールしちゃったよ…。嫌なら嫌ではっきりといってね?期待する前に断られたほうが楽だから。できれば断ってほしくないけどねー笑」
結局は遊びの誘いか。正直、勉強する気はない。
かと言って、それほど遊びたいとも思わない。
俺が少し迷って出した答えは……

「返事遅くなってごめん。寝てました。今日の昼からなら空いてるからそれでもいいならかまわないよ。」

気晴らし、そんな気分でいいだろ。
面白くなければすぐに帰ろう。
どうせ鈴木だ。女の子らしいところに行くだけだろ。
おしゃれに疎い俺は適当に服を選んだ。
いつもの感じで、気取る必要もない。
ただ鈴木に会うだけだろ、まぁいいや。
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