第4章 差し上げますー銀魂、万屋
「・・・何かよくわかんないけど、納まるとこに納まったみたいですよ、銀さん」
窓から表をながめていた新八が告げる。
銀時は布団に潜ったまま、イラついた声を出した。
「当分ヅラは出入り禁止だ。無理に入ろうとしたら殺しちゃっていいから」
「何で?」
不思議そうに首を傾げた神楽に、銀時は布団の隙間から目を覗かせた。
「知らない人からモノ貰ったりするからだ。験の悪ィ」
「いででで、エリザベス!止めろ。いやマジ痛いから!首もげるから!止めないか、コラ!何だ?コレが読みたいのか?順番だ、順番・・・いだだだだだッ、だからさっきから何なんだお前は!?幽霊?何ソレ、食べられるの!?」
エリザベスに首根っこを押さえ付けられた桂が、フと振り返った。
「・・・・・・気のせいか・・・」
懐で本がコソリと鳴った。
桂は首を傾げながらまた歩き出す。
「いや、視線を感じたのだ・・・だだだッ、イダイってお前は!はあ!?祟り!?だから何ソレ、蕎麦より旨いの!?」