第4章 普通の生き方とは
とは言ったものの……。
(どうやって生きていこう……?)
シャボンが浮かんでいる島を歩きながら考えた。ーー今すぐにでもシャッキーさんの元を離れようと思ったが、シャッキーさんの心遣いで夜が明けて、お店が開く時間帯まで居させてもらった。その後、お礼を言って別れてから、1人で島を歩いていた。
水平線を見ると、今にも沈みそうになっている夕日が見えた。
「……」
ーこんな風に夕日を眺めるのは……何年振りなのだろう……。
「綺麗」
海に反射するオレンジ色の光はとても綺麗だった。
「……」
(太陽が沈めば……)
ー夜が来る。何も見えない、漆黒の夜が。
「……」
(今日はあれをして乗り切るか……)
一つだけ浮かんだ案にため息をつき、街の方へととぼとぼ歩いた。
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