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mystery×girl【H×H】

第2章 1_突然の出逢い



「‥どうしてこうなったんだっけ、」

道端を走る人間が一人、いや数人居た。
その中の一人、リトは走りながら疑問を口に出していた。

何故走っているのか。
其れは後ろにいるストーカー達に聞いて欲しい。
そう、何故か見知らぬ人達が凄い形相で追って来ている為、理由が解らないが逃げている最中だった。

「‥埒が明かないですねェ(幻影旅団の噂を聞いたから来たのに、まさか罠だったんですかね?)」

リトは高く跳び、屋根の上に着地する。

「へ、?」

するといきなり目の前に鏡が現れ、止まろうとしたが、鏡の中から無数の糸のような物が伸びてきて、リトの身体に巻き付いた。

「ちょ、待っ―――」

最後まで言えず、リトは鏡の奥に姿を消した。

***

物凄い音が聞こえたのでヒソカは何かが起きたで有ろう場所に来ていた。

「ん~、変わったお客さんだねえ◆」

其処には天井を突き破り、穴が空いた処から落ちて来た人間が倒れて居た。

「普通の人間じゃないネ‥相当強いかな?」

ヒソカはそう言うとリトに近付き触れようと手を伸ばす。

すると倒れて気を失っている筈の眼がパチッと開いた。
鮮やかで透き通った綺麗な蒼い眼だった。

そして目の前にいる自分に手を伸ばしているヒソカを見て、悲鳴をあげる。

「ゎ、ッ‥変な人間‥?」
「君、初対面の人に失礼だね◆」

リトはヒソカの何を考えて居るのか解らない眼を見つめ、ヒソカはリトの蒼い眼を見ている。

「君、名前は?何処から来たの?」
「‥‥‥ヒ ソ、カ?」

ヒソカは思いがけない返答に少し眼を大きくする。

「‥アレ?ボク‥、言ってないよね‥?ボクの事知ってるの?」

ヒソカは何も無い処からトランプを出す。

「‥?知りません‥」

リトはトランプの意味が解らず、眉間に皺を寄せる。

ヒソカが口を開けようとした瞬間、古びた扉からノックの音がした。

「おーい。‥ヒソカ?何か有ったの?凄い音が聞こえたんだけど」

扉の向こうから幻影旅団の一人、シャルナークの声が響いてくる。
そして徐々に扉が開かれる。

扉を完全に開けたシャルナークはヒソカの方を見る。

「あり?――その子、誰?」

シャルナークはヒソカ以外に人がいる事に驚きながら質問する。
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