第12章 【甘】ストロベリーに侵されて/月島蛍
「遥香おまたせー!昨日二人で頑張って作ったショートケーキだよー!」
「先生にお願いして家庭科室の冷蔵庫借りてたんだ!」
「あれ?遥香どうしたの?そんなとこに座りこんで。てか、顔真っ赤じゃん!大丈夫?」
大好きな生クリームに大きないちご。大きなホールケーキを持って戻って来た友人達。心配して声を掛けてくれてるのに、さっきの月島君からのキスにビックリし過ぎて声も出ない。
「アンタ涎垂れてるよ。」
「え?」
さっきキスをした時に垂れたであろう涎を慌てて手で擦った。
「もう、ケーキ見て涎垂らすなんて食いしん坊なんだから!」
「お、美味しそうでつ、つい!二人共ありがとう!」
目の前には大好きなケーキと友人達。なのに、私の頭の中は月島君の事でいっぱいだ。
…ℯꫛᎴ
2016/09/27 Happy Birthday