第5章 【悲恋(R18)】過ち、罪と罰/及川徹
「徹君、ごめんね。」
泣きそうな表情で俺に跨る彼女。もう、五年も前の事なのに、今も鮮明に覚えてる。
中学一年の夏、その日は、両親の帰りが遅いということで、近所に住む兄夫婦の家で夕食を食べる事になっていた。思いのほか、部活が長引いて、兄夫婦の家に着いた時は八時をまわっていた。兄貴はまだ帰ってないみたいで、リビングを覗くと、机に顔を伏せる義姉の姿。甥の猛の姿が見えないから、今日はもう寝たんだろう。
「義姉さん。」
声を掛けると、反応はなく、もしかして椅子に座ったまんま寝ちゃった?なんて思ったけど、肩が小刻みに揺れていて、
「義姉さん、泣いてるの?」
遥香義姉さんは、顔を上げた。目は多分沢山泣いたんだろう、凄く腫れていた。
「義姉さん、どうしたの?何かあったの?」
いつも笑顔の遥香義姉さんの普段見せない姿に凄く驚いた。慌てて義姉さんに駆け寄って声を掛けるが、義姉さんは涙を流すだけで、何も応えてくれない。そんな遥香義姉さんの背中をさするしか出来ない俺。
「兄貴に電話しよっか?」
「やめて。」
「…兄貴と何かあったの?」
「…ねえ、徹君。私の事、慰めてくれる?」
「え?うん。」
そう返事をすると、義姉さんは俺の手を引いて、リビングにあるソファへと俺を押し倒した。状況を理解出来ず、困惑する俺をよそに、義姉さんは俺の制服のボタンに手をかけた。
「遥香義姉さん、何してるの?」
「…徹君は、何もしなくていいから。」
ボタンを全て外され、ベルトに手をかけられた。
「ちょっと待ってよ義姉さん!」
ベルトに手をかけようとする義姉さんの手をとめた。すると義姉さんは、自分の服のボタンをはずした。露になる胸元。初めて見る女の人の胸元に思わず目が離す事ができなかった。
「ほら、ここ、苦しいでしょ?」
そう言って義姉さんは俺のベルトにまた手をかけた。ベルトを外され、ズボンをおろされ、俺のそれは今までにないくらいパンパンに膨らんでいた。