第38章 【甘】プレゼントは私/影山飛雄
中学時代の可愛い後輩であった飛雄。そんな飛雄と烏野との練習試合で再会し、試合後に飛雄に告白され付き合う事になった。恋人同士になったものの、お互い部活もあってバタバタしてて、これといって恋人らしい事は何一つしてない。付き合ってから変わった事といえば、頻繁に連絡を取るようになった位。とは言っても、やっぱりお互い部活もあるし、連絡を取り合うようになったってだけで、その連絡を取る頻度というのも極めて少なく、元々口下手な飛雄からの連絡はかなり淡白なもので、及川さんにそれって本当に付き合ってんの?と言われた位だ。その時の及川さんの顔が凄くムカついたから取り敢えず持っていたバレーボールをぶつけておいた。ちょっと遥香ちゃん!岩ちゃんに似てきたんじゃない!?なんて言われたけど、尊敬する岩泉さんに似てるなんて褒め言葉でしかない。それを聞いた岩泉さんにどういう意味だと問われた及川さんは岩泉さんから拳骨をもらっていた。先輩後輩としての関係が長かったし、恋人同士になったからって、改めて特別何かをするのもなんか恥ずかしいし、別にこのままでいいかなーなんて思っていたけど、クリスマス前にビックイベント。飛雄の誕生日がやってきた。流石に彼氏の誕生日を祝わないわけにもいかないし、去年、一昨年みたく手持ちのお菓子とかあげるのもアレだし…。中学から部活部活で彼氏なんかいなかったし、恋愛経験値が0に等しい。一体何をあげれば飛雄が喜ぶのか検討もつかない。飛雄の好きな物と言えば、バレーとポークカレー(温玉のせ)位しか思い浮かばない。それしか知らないのは彼女として一体どうなのだろうか。