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【WJ】短編

第19章 【甘】ありったけの愛をどうぞ召し上がれ/灰羽リエーフ


「それじゃあ食べよっか。」


 いただきますと言って早速好物であるおいなりさんにかぶりついたリエーフ。


「超旨い!」


 一つ、また一つと次から次においなりさんを食べていくリエーフ。他の料理にも手を伸ばし、どの料理も美味しいと言って食べてくれた。


「俺、遥香さんの料理毎日食べたい!」


 私も毎日リエーフにごはんを作ってあげたい。


「リエーフ、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。」


 そう言うとリエーフに抱き寄せられた。


「…俺の事好きになってくれてありがとうございます。俺、年下だし、頼りないとこもあると思うけど、遥香さんの事ずっと大事にしてくから、これからずっと、俺の隣で、俺の誕生日こうやって祝ってくれますか?」
「うん。」
「俺、スゲー幸せです。」
「私もだよ。」


 この先もずっと、ずっとリエーフの隣でリエーフの誕生日をお祝いしたい。そう思いながら、リエーフとキスをした。


「ただいまー!」


 玄関の扉が開く音と共に、リエーフのお母さんの明るい声が響いた。


「ああもう、今日は何なんだよ!姉ちゃんといい母さんといい。」
「あら?遥香ちゃん来てたのね。」
「お邪魔してます。」
「うわー美味しそう!私も一緒にいいかしら?」
「勿論です。」
「リエーフの誕生日だったから私もピザとかチキン買ってきたからこれも一緒に食べましょう。」


 楽しそうに話すリエーフのお母さんはお皿を取りに台所へ向かった。二人っきりじゃなくなったことか不満だったのか、唇を尖らせるリエーフの耳元でこう囁いた。


「リエーフ、後で部屋で、ね?」


 リエーフは目を輝かせ、頷いた。

 楽しい夕食の時間を終え、私達はリエーフの部屋で静かに愛を確かめた。




              …ℯꫛᎴ


2016/09/30 Happy Birthday


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