第2章 時の記念日
「何これ?」
此処は、鬼兵隊の船内
彩菜は、小型の木箱とにらめっこをしていた
とも言うのも、時を大切にしている天人の星に行き、そこのお土産らしい
「まさか、開けた途端、シワシワの老婆になるとかじゃないッスか?」
「また子。昔話の話よ、それ」
開けたら、煙が出て来て、老人になる
そんな昔話じみた話、ありえないと彩菜は苦笑いした
「フム。どうやら、それは"オルゴール"と言う物らしいでござる」
「おる、ごーる……?」
「万斉先輩、何ッスか?それは」
「簡単に言えば、音楽が鳴るカラクリでござるな。寝る前でも、聴いてみると良い」
「ふーん……?」
彩菜は、オルゴールの箱を持ちながら、万斉の話を聞いていた