第18章 The beginning of the story8
「…そっか…サトシ、良くなったのか」
「ああ…間一髪ってとこだった…間に合ってよかったよ…」
ここはシュウの小屋。
あれから一週間とちょっと経った。
明日は俺がA地区に帰る日だ。
試し掘りがあったから、バタバタしててシュウと打ち合わせする時間が取れなくて、やっと今日会うことができた。
「…で…?ジュンにはなんか感づかれなかった?」
「…わからない…」
「櫻井さん…それじゃ困るよ」
「多分…潤は何も言わないと思う」
「ふーん…?」
シュウはなんとも言えない顔で俺のことを見てる。
ちょっと居心地が悪い。
「下世話なこと聞くけど…」
「あ?」
「櫻井さん、あいつらと」
「ああん!?」
「デキたわけ?」
「がlkjpるがうろrhが:thか:;ykは」
ドウドウとシュウは俺の肩を掴んで椅子に座らせた。
「ちょっと落ち着けよ…」
息が整うまで待ってくれて、俺にどくだみ茶を差し出した。
「苦い…」
「落ち着いたろ?」
「ああ…」
くくっと笑うと、シュウはまじまじと俺の顔を見た。
「…こんな櫻井さん、初めて見るわ」
「うっせ…」
顔、赤いだろうな…
くそっ…
「まあ、俺も人のこと言えないけどさ…」