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SHELTER【気象系BL小説】

第17章 The beginning of the story7


シェルターの試し掘りが始まった。

クラブに来る客や、学校で店を出してる連中に声を掛けたら、ほぼほぼ近隣住民が集まった。

今まで狩りが始まったら、それぞればらばらに避難していたし、食料の調達も自分たちでやってきた。
でも、それをまとめて学校で管理しようという提案に、みんな大乗り気だった。

やっぱり、翔の提案した医療物資の提供が効いたんだと思う。

ここじゃ、薬は本当に貴重品で。

A地区からの貨幣が流れてくるから、B地区でもそれを使用してる。
薬などの医療品は、B地区ではめったに手に入らないから、とても高価なんだ。

身体に難がある障害者は年寄りばかりだったから、どけた土を外に運び出す作業。
犯罪者と呼ばれるけど、昔だったら犯罪にもなってない人たちを中心に教室の下に穴を掘る。

翔が考えてくれて、医療品の支給は試し掘りの期間、学校の保健室で行うことにした。
今ある分で足りなかったら、後で翔が忍び込んだ時にという約束になった。

「診察しながらだから…時間かかるけどね」

そう言って翔は笑った。

雅紀と智で、翔の助手をしながら飯なんかも作ってる。
昼間、こんだけ働いてるから、夜のクラブ営業は休んでる。

俺は、現場監督。

「潤は武闘派だからね」

皆、笑うけど、ちげーから。

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