第7章 Fuse
一瞬、目の前が白くなった。
だんだん視界が戻ってくると、微笑みながら俺を見下ろす雅紀と目が合って…
急に恥ずかしくなって、枕で顔を隠した。
ふふっと雅紀の笑う声が聞こえたかと思うと、枕を取られた。
「何で隠すの…?」
「だって…」
「気持ちいい顔、見せて?」
「やっ…恥ずかしいよ…」
「恥ずかしくない…かわいい…」
俺のお腹に、精液が飛び散っていた。
雅紀はそれをぬるぬると指先で弄んでる。
「嬉しい…和也…」
「うん…」
まだ、中にいる…雅紀…
とてもしあわせで…
少しだけ痛いけど…でもそんなの、この満たされた心の前じゃ塵ほどにも感じなかった。
「俺も…嬉しい…」
呟くと、雅紀は俺のおでこに自分のおでこをくっつけた。
「うん…」
あ…雅紀の匂いがする…
いいにおい…
その匂いに包まれたまま、俺は眠りに落ちていった。
ねえ、ニノ…
愛って素敵だね
俺達、こんなに愛されてるよ
こんなにうれしいことなんだね…
ニノにも、届けばいいな…