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SHELTER【気象系BL小説】

第7章 Fuse


ふふっと雅紀は笑うと、俺の耳元でちゃんと和也って名前を呼んでくれた。
くすぐったいけど、嬉しくて…
もっと、もっと呼んでほしかった。

誰も…俺のことちゃんと名前で呼んでくれなかったから…

「もっと…名前、言って…?」
「和也…」
「もっと…」
「和也…和也…愛してるよ…」

嬉しい…嬉しいよ…

俺はその嬉しさを、どう表現していいかわからなくて…
雅紀の身体を引き寄せて、ぎゅっと抱きついた。

密着する身体が熱い。
少しだけ汗ばんだ雅紀の肌。
とても滑らかな皮膚に手を這わせた。

「あ…」

太ももに…当たってる…
雅紀の熱いの…

そっと手を伸ばして、それに触れた。
雅紀の身体がびくりと震えた。

「カズ…俺はいいから…」
「嫌…触りたい…」
「だめ…」
「なんで…?」
「すぐイキそうだから」

そう言うとちょっと情けない顔をした。
なんかかわいかった。
愛おしかった…

ちゅっと唇にキスすると、雅紀は嬉しそうに笑った。
今度は雅紀からキスが降ってきた。
お返しにキスをしてたら、だんだん深いキスになって。

その間も、俺の中に埋め込んだ指は動き続けて…
いつの間にか、指が二本に増えていた。
その指が中を押し広げるように動く。

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