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SHELTER【気象系BL小説】

第6章 YOU


「櫻井さん」

長野博士の声が聞こえた。

「なんでしょう」
「今日、お時間ありますか?」
「ええ…いつごろでしょう?」
「夕方なんかいかがです」
「構いませんよ」

潜入調査…

今回は俺の独断でアースノールに潜り込んだ。
ニノの脳移植や生命維持について調べるためだ。

俺たちスエードは必要ならば独断で調査することは許されている。
アースノール社はホムンクルスの赤ん坊以前から、スエードにマークされている。

”生命の倫理”

大きく逸脱した企業体だと認知されている。
それはずっと変わることがない。
ただ、決定的なものは何も出てきていない。
ホムンクルスに非人道的な実験をしているわけではない。
人体を使った非人道的な実験をしているわけではない。

決定的な証拠も掴めないまま、20年以上過ぎていた。

ただ、KAZUこと二宮和也の遺体に不審な点があったこと。
KAZUが死んだ時、通報を受けて運び込まれた病院は、アースノールの経営する病院だったのだ。

これが今回の調査を後押ししている。
俺の他にも数名、アースノール社に潜入した。
20年の積み重ねがあるから、潜入は容易にできた。

不法な臓器移植…

昔からある最大の疑惑を解明するため、俺たちは動き始めた。

「長野博…」

アースノール社の頭脳。
そして、N1N0の生みの親…

「さて…どこのお偉いさんと癒着してるのやら…」

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