黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの
第3章 バスケ部のマネージャーになる
体育館に着くと…溢れんばかりの人だかり。
『きゃーーー!!!黄瀬くーん!』
『赤司様ーーー!』
「すご…」
キセキの世代ってほんとに人気なんだな。
赤司様って…ファンクラブの人かな
同級生に様づけって変じゃない???
「とりあえずマネージャー希望の紙に名前書いとこ…」
そう思って入部希望の用紙を書くところに行ってみたのだが…
「え…これ全部入部希望者?」
名前の数がすごい。
特にマネージャー希望者。
名前を書く欄に入りきらず用紙の裏や余白にも名前が余すことなく書かれていた。
「こんなにいるんじゃバスケ部のマネージャーは無理かな?とりあえず名前だけ書いとこ…」
用紙の隅の方に小さく名前を書いた。
そのあと赤司くんを探すと…いた。
綺麗な赤い髪。
すぐに見つかる。
どうやらこれからミニゲームをするようだ。
赤司くんファンの歓声が大きくなる。
赤司くんの見事なパス回しでミニゲームは赤司くんのいたチームが勝利した。
正直、とても驚いた。
正確なパス回し、綺麗なシュート。
赤司征十郎という人のすごさを垣間見た瞬間だった。
さすがはキセキの世代。
中学のころはスポーツに興味がなかったから全く知らなかった。他の子達はきっと私が知らない中学の頃の赤司くんも知っているのだろう。
なんだか損した気分だ。
今日の部活動見学で益々彼のファンは増えることだろう。
なんだかモヤモヤする。どうしたんだろう?
モヤモヤする気持ちを振り払うように彼を見ると手を振ってくれた。
急上昇する気持ち。
私も手を振りかえした。